お知らせ

スマホ首と肩こり|肩こりとは?

コラム

前回は、スマホ首になるとなぜ肩や首まわりの負担が増えるのかをお伝えしました。

スマホ首になると前に突き出た頭の重さを支えるために筋肉が固くなるという内容でしたが、
肩まわりの筋肉が固くなれば必ず肩こりが生じるというわけではありません。

では、そもそも肩こりとは何なのでしょうか?

第3回は、『スマホ首と肩こり|肩こりとは?』です。

令和元年の国民生活基礎調査によると、肩こりは女性が訴える症状の第1位、男性では第2位です。
肩こりで悩んでいる方はとても多いのですね。

肩こりの明確な定義はないようですが、「後頭部から肩、肩甲部にかけての筋肉の緊張を中心とする不快感、違和感、鈍痛などの症状、愁訴」とすることが多いです。

筋肉が固くなっていても肩こりを感じていない人も多く、他覚症状の有無は関係ないとされています。
「あなたは肩こりです」と言われることはあり得ず、肩こりはあくまで自覚的な症状です。

肩こりは、①症候性肩こり、②心因性肩こり、③本態性肩こりの3つに大別されます。

①症候性肩こり
症候性肩こりは、なんらかの疾患が存在し、それに伴って症状を呈するものです。
原因疾患の例を図にして示しましたので確認してみてください。
症候性肩こりの場合は基本的に原因疾患の治療が優先となります。
緊急性の高い疾患もありますので、必要に応じて病院などの受診をお勧めします。

②心因性肩こり
心因性肩こりについては、心身症やうつ病、パニック障害などとの関連が指摘されています。
「肩の荷がおりる」「肩で風を切る」「肩を落とす」などの慣用句がありますが、心の状態が肩の緊張や状態に表れやすいこともあるのでしょう。

③本態性肩こり
本態性肩こりは、原因疾患がなく生じる肩こりです。
はっきりとしたメカニズムはわかっていませんが、過労、寝不足、運動不足、寒冷、心理社会的ストレス、不良姿勢など様々な要因が重なって引き起こります。

スマホ首では、肩や首まわりの筋肉は過剰に緊張しているため、本態性肩こりが生じる可能性がとても高い状態といえます。

現時点で肩こりを感じていなくても、その他の要因が重なったり、何らかのきっかけがあれば肩こりが生じてしまうかもしれません。

そのため、すでに肩こりを感じている方だけでなく、まだ感じていない方もスマホ首であれば予防・改善していったほうが良いでしょう。

では、肩こりやその他さまざまな症状の原因になるスマホ首ですが、自分がスマホ首かどうかどのようにチェックすればよいでしょうか?

次回は、スマホ首のチェック方法についてお伝えします。

スマホ首(ストレートネック)を良くしたいと思っている方、ぜひ一度フィジカルコンディショニングセンター成増までお越しください。